ご挨拶

           「地域での障害者の自立を目指して」          伊東 久雄

 

~ やすらぎ工房の歴史 ~
 やすらぎ工房は三木市精神障害者家族会 “ほのぼの会”結成後二年の2000年、三木図書館北にある釡城舘(旧小野工業高校三木分校跡)の小さな部屋、数名の通所者・職員からほのぼの会が設立しました。2001年三木市のはからいで現在の三木水道局事務所跡をお借りしました。当初はほのぼの会が運営していましたが、2008年に職員や他の障害者支援事業所の現役や地域市民有志の理事会による法人運営へ、2009年障害者自立支援法による就労継続支援B型事業所を開始しました。定款には事業として、第5条(1)障害福祉サービス事業、(2)精神保健福祉に関する啓発事業、(3)精神障害者と地域住民との交流事業を掲げています。
 三木市で最も早くから立ち上げた、精神障害者初め知的・身体障害者の社会復帰のための作業所として、通所者の皆さんのリハビリも兼ねて生活のリズムをつけ、軽作業による収入を得て仲間との絆や居場所、地域社会とのつながりも提供しています。これまでの職員の尽力によって通所者が増えて、一日平均20人近くになり、企業への就労定着も進んでいます。

~ ハンディがあっても、自立できる支援を続ける ~
 全国でも精神疾患が増加、現在約400万人、五大疾患患者のトップ、その対策が国民的課題になって久しい。知的・身体の障害のある人を合わせれば全国約900万人、その家族を含めれば誰でも、障害・病の悩みにいつ向き合うことになるかもしれないと思います。2014年世界で日本が141番目に批准した障害者権利条約で、個人の尊厳と平等に基づいた、地域で自立した、障害者とその家族へ相当な生活保障、人権保障を確立する措置等を締約国に義務づけている。当事者が社会から隔離されてきた歴史を振り返れば、精神科医療・福祉、社会の理解は少しずつ発展してきました。しかし、足元の現実はどうでしょうか。たとえば、いまでも、高齢化し孤立する家族がときに家族の障害者の自由を奪うとか、命をないがしろにする悲劇が絶えません。障害者の望む経済的自立は障害年金だけではなかなか実現できません。親・家族なき後の心配は尽きません。
 たまたま厄介な病に冒され、また障害のために不如意な人生を強いられざるを得ない当事者が、ハンディがあっても、足元から一歩一歩自立への道へ社会の多くの人に支えられて前進続けたい。
 障害者権利条約が地域の中で本当に生かされて、ともに支え合える社会へ努力しましょう!( 2019.3.記 )

代表写真

              (筆者作)


基本方針

人とのつながりでゆっくり快復していく当事者の自立への歩みと社会参加を促進します。

(1)当事者ひとり一人のニーズに沿って、安心して過ごせる場・主体的に活動できる場・就労を目ざすための場を提供し   ます。

(2)「精神障がい」への理解をさらに深めるための地域社会に向けた啓発活動を進めていきます。

(3)支援の質の向上や人材育成を目的とした資格の取得、研修、講習会等研鑽に努めます。

(4)コロナ感染症を含め、感染症対策を徹底していきます。

(5)事業運営の発展を見据え、資金計画を立てていきます。


事業報告・事業計画

≪事業報告≫
 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
 平成31年度(令和元年) 令和2年度  令和3年度  

令和4年度

≪事業計画≫
 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
 令和2年度 2021年度(R.3年)  2022年度(R4年)  

2023年度(R5年)